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KAZUMI

病気になったら大変!ケベックの医療事情

[カナダの子育て] 投稿日時:2019/02/05(火) 07:00

 クリスマスも明けた年の瀬、娘がひどい風邪をひきました。仕事疲れの私がまず風邪をひき、3日も熱が下がらない状態で、それでもなんとか仕事をこなし、やっと週末休みが取れると思った矢先、今度は私の風邪が娘に移ってしまったのです。

 

  まず医者にかかるにはホームドクターに予約を入れなければなりませんが、あいにく娘はおろか、家族全員のホームドクターが決まっていません。ここケベックではホームドクター(médecin de famille)を設定しておく必要があります。サイトから申し込む方法と、自分で直接医者に頼む方法がありますが、ホームドクター決定に時間がかかることと、普段はいたって健康体な娘のことなので、ずっと後回しになっています。そもそも、ホームドクターを持っていたとしても、当日の予約が取れたなんて話は聞いたことがありません。(因みに、フランスも同じシステムで、médecin traitant と呼ばれる家庭医を決め、sécurité sociale(社会保険)に申告する必要があります。)

 

 次に来る選択肢は予約なしでも診てもらえるウォークインクリニックに行くことですが、ここは競争率が高く、朝9時オープンでも7時には寒空の中、並んで待たないといけないとか…。運良く診てもらえることになったとしても、診察は午後なんてこともあり得るそうで、まだ病み上がりとは言えない私が、40度も熱のある娘を連れて並ぶこともできず、かといって、いよいよ風邪気味の夫に頼むのも気がひけます。何と言ってもケベックの屋外はマイナスの世界。しかもこの日は朝から雪。こちらも諦めました。仕方なく家でゆっくり休むことにしましたが…。


ウォークインクリニック

 午後に入ってだんだんひどくなる娘。咳をしたいようですが、喉の痛みが激しく咳が出せません。娘もいよいよお医者さんに診てもらいたいと言い出しました。朝から並ばないとその日の診察はとても見込めないウォークインクリニックはもう手遅れ。こうなったら奥の手、お金を払って空いているクリニックを検索してくれるサイトに頼ることにしました。

Bonjour-santé

 こちらのサイトで検索すると、当日もしくは翌日に空いているクリニックを表示してくれて、予約も取れるのですが、この結果を表示させるのにお金がかかります。一回検索するごとにお金を払うか、毎月の月会費を払って、自由に検索するかのどちらかの選択になります。ところが、時は年の瀬。自宅から10キロ以内で検索しようが20キロ以内で検索しようが、空いているクリニックは「1軒も」ありません。

 

 まだまだ諦めることは出来ません。次なる手はケベック州営の電話相談、info-santé 811に電話をして、看護師のアドバイスを受けることにしました。…が、待てど暮らせど一向に電話が繋がりません。30分待っても「お待ちください」の音声が音楽とともに延々と繰り返されるのみ。いくら年末とはいえ、流石にこの対応はあり得ません。

 

 とうとう最後の手段は救急病院。友人に相談したら、小児専用の病院があるようなので、すぐ電話をすると、救急は24時間空いているとのこと。救急なので当然ですね。結局タクシーを飛ばして救急に駆け込むことにしました。


hôpital sainte-justine : wikipediaより

 モントリオールには救急病院がいくつかあるのですが、その中でも小児専用の救急病院は2軒あって、ひとつが英語系、もうひとつがフランス語系です。私たちはとりあえずフランス語系の病院に行きました。まず受付の看護師が心音を図り子供の状態を聞いて、トリアージまでのおよその待ち時間を言って、待つように指示されました。トリアージとは看護師による検診で、そこで緊急を要するかどうかの判断がなされます。大体3時間くらい待って、トリアージの検診が行われました。結果、医者に一番に診てもらうほどではないけれど、医者の判断を仰いだ方がいいということで、奥の別の待合室に案内されました。ちなみにここで緊急度が低いとさらに同じ待合室で延々と待つようです。とりあえず一歩先に進めただけちょっとホッとするも…。ここからがさらに永遠に長く感じました。

 しばらく奥の待合室で待っていると、名前が呼ばれたので診察室に入りました。しかし、診察室に入ってから、さらに1時間半も待たされました。診察室は医師の椅子と患者の硬い椅子、それに患者用の診察台しかなく、待合室で待つよりさらに辛かった!それでもなんとか耐え、ようやく医者の判断を仰ぐことが出来ました。結局病院内で薬をもらい、その薬の効果によって帰れるか病院で様子を見るかの判断が下されることになったので、薬服用後また1時間ほど待合室で待機して、結局病院を出たのは7時間後のことでした。

 

 今回は比較的重い症状だったので、もう少し早く病院行きの判断をするべきだったと反省しています。また、年末だったこともあり、通常以上に医療機関へのアクセスに時間がかかりました。それでも緊急時はウォークインクリニックか救急病院くらいしか選択肢がないし、クリニックでも病院でも待ち時間は相当なので、やはり普段から健康に気をつけて過ごすのが一番です。

 因みに、こちらでの唯一の利点は、健康保険に加入していれば医療が無料で受けられることでしょうか?


KAZUMI

エコレスポンサブルな生活

[日常] 投稿日時:2018/12/17(月) 02:01

 今年私がSNSで数多く目にした記事の一つに、海洋プラスチック問題に関するものがありました。死んだクジラの体内から出てくる大量のプラスチックやウミガメの手に絡んだプラスチック、また海に広がるゴミベルトなど、あまりの衝撃的なイメージに目を見張るものがありました。皆さんはどうでしょうか?

 

 一度の使用で捨てられるストローやプラスチックのフォークやナイフ、ビニールの買い物袋等、リサイクルにも回されないので、ゴミとして捨てられ、海洋汚染の原因となり、多くの海洋生物も被害を被っています。

 

 モントリオールではパリ協定に則り、今年はじめから、以前使われていた薄い買い物用のビニール袋は全面禁止となりました。半年間の移行期間を経て、現在は、ビニール袋は50ミクロン以上の厚さのものかエコバッグのみ販売、使用可能となっています。なぜ厚い買い物用ビニール袋になったかというと、薄すぎるとそのままゴミとしてリサイクルに回されずに捨てられ、先に言ったように海洋汚染や陸汚染の原因となるからです。たとえバクテリアなどで分解されるビニール袋であっても、分解されるのに相当な時間がかかり、捨てられる数に追いつきません。そこで、袋を厚くして袋自体の再利用を促し、捨てるときはゴミ箱ではなくリサイクルボックスへ回収されるべく、厚さを持たせた袋に変わりました。

 ちなみにフランスではモントリオールより一足早く、2016年には今までのビニールの買い物袋から厚いビニール袋へと変わっています。2017年には肉、魚や果物など、食料品を入れるのに必須の小分けのビニール袋もコンポスト可能な袋以外禁止となっているようです。

 

 さて、買い物用ビニール袋は条例によって規定がなされましたが、それ以外にもプラスチック製品を排除していこうという動きがモントリオールのいろいろなところで広がっています。例えば多くのカフェがプラスチックストローを廃止し、紙製などのストローに変えています。また、プラスチックに変わる商品を見かけることも多くなってきました。

 

 そんな中、11月初めにマルシェボンスクールで、今年で第2回目となるfestival de zéro déchet(ゴミゼロフェス)が開かれたので、どんな様子か見に行ってきました。

 当日はオープンと同時に会場に着きましたが、そこにはすでに長蛇の列。50分待ってようやく中に入れるという盛況ぶり。会場が如何せん小さすぎたというのもありますが、それにしても人々の関心の高さをうかがわせます。当日はあまりの人の多さに、カンファレンスには参加できず、出展者のスタンドを見るに留まりましたが、それぞれ再利用とゴミゼロをテーマにいろいろなものを販売しているスタンドを見て回ることが出来ました。

 例えば再利用という観点で見ると、ビニールコーティングされた大きなポスターを利用して作ったエコバッグ、服をリメイクした新しい服、廃棄寸前の野菜を回収して作ったお菓子など。

 またゴミゼロという観点では、数々のお店がビニール製品に代替する商品を売っていました。例えば蜜蝋を使った再利用可能なラップや、サンドイッチやおやつを入れる袋など。カナダではお弁当やおやつにサンドイッチやシリアルを持たせますが、今まではジプロック等の専用の使い捨てビニール袋が主流でした。それに変わって、布製の再利用可能な袋やビニール製でも繰り返し使える袋が出回ってきています。

 ストローもプラスチックに変わって再利用可能なシリコンやメタルのストローが、ストロー洗い専用のブラシとともに売っていました。

 はてはプラスチック製品の代用品だけでなく、普段使うものもゴミを減らす方向で思考を凝らした商品が並んでいます。例えば使い捨てオムツに代わって布製の繰り返し使えるオムツや布製の女性用生理用品、化粧落としのコットンも繰り返し使える布製のものなど。またキッチンペーパーの代わりとなる布巾も洗濯機で洗って繰り返し使用でき、不要になったらコンポストとして廃棄すれば30日弱で土に還るそうです。

 

 また、洗剤や化粧品、お米や豆を量り売りで売るお店などもいくつか出店していました。洗剤や歯磨き粉も一度専用の容器を買って、もしくは家にすでにある容器を持ってくれば、量り売りで売ってくれます。

 モントリオール市内には少しずつですがこうした量り売りのお店が増えてきています。

 

 今回のフェスをオーガナイズした組織の代表の方が言っていましたが、エコレスポンサブルな生活のキーワードはacheter en vrac(量り売りで購入すること。梱包なしなのでゴミを出さない。)と洗って使える再利用可能なものを使うこと。ペットボトルの代わりに水ボトル、使い捨てのコーヒーカップの代わりにマイカップなど。

 

 例えば私が近所のスターバックスでマイカップを差し出すと、スターバックスのカップでなくても、なんの躊躇もなく受け入れてくれます。友人はスーパーの惣菜コーナーで自分のタッパーを持って行ってそれに注文したものを入れてもらっています。お店側も断ることはありません。完全にプラスチックなしの生活は難しいかもしれませんが、一人一人がプラスチックやゴミを減らすよう努力すれば、いまの消費量を大幅に減らすことはできると思います。

(こちらは出店者が掲示していた、年間でどのくらいのゴミが減らせるかを表示したもの)

 

 エコレスポンサブルな生活を少しずつ実践している人も増えているし、興味関心のある人も増えている、そんなモントリオールの現状をお伝えしました。

 

KAZUMI

ケベック語を学ぼう

[カナダの文化] 投稿日時:2018/11/08(木) 17:25


 
 モントリオールに来て早1年と3ヶ月。以前住んだことがあるといっても、たったの1年半足らずで、フランス語は初心者だったので、フランスのフランス語とカナダのフランス語の違いなど当時は分かるわけもなく…。カナダ人に「今すれ違った二人組フランス人だよ。発音が違う。」と言われても、へぇと感心するしかありませんでした。

 フランスで8年過ごして戻ってきた今、カナダ人のフランス語(ケベック語と言い換えます)を聞くと、その違いは明らかです。まず発音が全然違う。厳密にはフランスにも地方によって発音の違いはありますが、そもそもケベック語とフランス語は母音が全然違うのですぐわかります。またフランスでは使わない単語や、表現もたくさんあります。今回はこの1年で特に耳にした、気になったケベック語の特徴をまとめてみました。

 

【その1 】

 

ケベック州はカナダの中でも唯一フランス語が第一公用語となっている地域なので、フランス語を守る情熱は並々ならない。フランスでは取り入れられている英語(un anglicisme)もとことんフランス語にする。

 

  • chien-chaud 〔ホットドッグ〕… hot dogの直訳。でもこれは都市伝説なのか、昔の言葉なのか、ほとんど見ません。 今は普通にhot-dogと言います。
     
  •  bienvenue 〔どういたしまして〕… merciに対する受け答えとして、フランスではJe vous en prie.とかDe rien.を使いますが、ケベックではBienvenue.と言います。英語のYou’re welcome.のwelcomeから来ているようです。
     
  • fin de semaine 〔週末〕… フランスでは英語と同じくweek-endです。
     
  • clavarder 〔チャットをする〕… フランスではchatterもしくは tchater。これもあまり聞いたことがありません。そもそもチャットをするという表現がすでに時代遅れなんでしょうか?ちなみにフランス語で「スカイプで話す」はskyperという動詞が使われます。
     
  •  bon matin 〔おはよう〕… これもケベックに来て初めて聞きました。good morningの直訳でしょう。フランスでは朝も昼もbonjour一本です。
     
  • courriel 〔電子メール、Eメール〕… courrier électronique, 略してcourriel。フランスでもcourrielは使われるようになって来ましたが、普段使いはe-mail, mail。
     
  • stationnement 〔駐車場〕…フランスでは駐車場はparkingを使います。stationnementは駐車をする行為のことを指します。


【その2 】

 

フランス語を守ろうとする割には、(他のカナダの英語圏との兼ね合いか、はたまた隣国アメリカの影響か)英語をそのままフランス語風に使うのも全然アリ。

 

  • joke = [une blague] 〔冗談 〕ex.)  C’est une joke.
     
  • cute = [mignon] 〔かわいい〕ex.)  C’est cute ça.
     
  • canceller = [annuler] 〔キャンセルする〕ex.)  Le camping est cancellé.
     
  • checker = [vérifier] 〔 確かめる〕ex.)  Il faut checker la date.
     
  • gang = [le groupe d’amis , la bande]… 日本語のギャングの意味はなく、友達という意味合いで使われます。
     
  • change = [monnaie] … 両替や着替えの意味だけでなく、小銭という意味で使われます。ex.)  Je n’ai pas de change.
     
  • napkin = [serviette en papier] …日本でも紙ナプキンと言いますね。
     
  • fun = [amusant] 〔楽しい〕  ex.) C’était le fun.

 

【その3】

 

フランス語と違った意味を持つ単語。

 

  • misère … フランス語で「惨めな」とか「苦痛」を意味しますが、ケベック語では単に「難しい」を意味しています。 ex.) J’ai de la misère. = J’ai de la difficulté.

 

  • fin(e) …フランス語で「細かい、繊細な」、ケベック語では「優しい」と言う意味でも使います。
    ex.) Tu est fine. = Tu est gentille.

 

  • écœurant …フランス語で「吐き気を催させる、胸をむかつかせる」、ケベックでは正反対の「美味しい」の意味で使われることもあります。

 

  • plate  …フランス語で「平らな」と言う意味ですが、残念[dommage]とかつまらない[ennuyeux]という意味で使われます。男女同形です。 ex.) Le film était plate.

 

  • chialer …フランス語で「泣く」と言う意味ですが、フランスでは日常的に使いません。ケベックでは「不平を言う」と言う意味で頻繁に使います。 ex.) Tu chiales tout le temps.

 

【その4】

 

フランスで聞いたことのない単語、表現。

 

  • niaiser〔からかう、バカにする、ぐずぐずする〕… ケベックでかなり頻繁に聞く言葉です。使い方が多様なので、私も未だに全ての意味を理解できていません。単に「嘘でしょ?!」というニュアンスの時にもTu me niaises. と言うそうです。
    ex.)  Tu me niaises? = Tu te moques de moi? 〔からかってる?〕
           On n’a pas le temps de niaiser. 〔ぐずぐずしている暇はない。〕
     
  • abrier = [couvrir]〔(掛け布団などを)かける〕… 娘が保育園で覚えてきた言葉。私もフランス人の夫も意味がわからず、当初は混乱しました。(辞書で調べて意味を理解しました。)
     
  • tiquidou = [C’est d’accord] 〔オッケー!〕… ケベック歴の長いフランス人の友人がよく使っているので、彼独自の口癖だと思ったら、ちゃんとしたケベック語でした。
     
  • faire le bébé-la-la = [faire le gamin] 〔子供じみた真似をする〕… 4歳の娘がわがままをしたり赤ちゃんみたいな振る舞いをする時によく使います。保育園でもよく言われているようです。

 

  • quétaine = [ringard(e) , démodé, mauvais goût, laid(e)] 〔ダサい、時代遅れな〕… quétaineという言葉をぜひ画像検索してみてください。言葉で説明するより分かりやすいかと思います。

 

【その5】

 

ケベックでは普段使う名詞がフランスのものとかなり違います。気になったものをいくつか…。

 

  • char =  [voiture]〔車〕
  • bec = [bisous] 〔挨拶のキス〕
  • écouter la télé = [regarder la télé]〔テレビを見る〕
  • fermer la lumière = [éteindre la lumière] 〔電気を消す〕
  • foin = argent〔お金〕… foinとは干し草のこと。フランス語でもblé(小麦)がお金を表します。
    ex.) avoir du foin
  • bas = [chaussettes] 〔靴下〕
  • blé d’Inde = [maïs] 〔トウモロコシ〕
  • yogourt = [yaourt] 〔ヨーグルト〕 ※綴りが違います
  • bleuets = [myrtilles] 〔ブルーベリー〕
  • chandail〔上衣、トップス〕…シャツ以外のものはほぼchandailと言えます。
  • tuque 〔ニット帽〕
  • vidange = [déchets, ordures] 〔ごみ〕
  • rabais = [réduction] 〔割引〕
  • sécheuse = [sèche-linge]〔乾燥機〕
  • laveuse = [lave-linge]〔洗濯機〕

 

※ フランス語とケベック語の母音の違いについては、こちらのYouTubeのビデオが面白おかしく解説しています。(とても早口ですが)

 

 

※ こちらはケベック人がケベック語について紹介しているビデオです。フランス人との違いがはっきり分かるかと思います。

夏は短しモントリオール

[カナダの文化] 投稿日時:2018/09/13(木) 20:46

 今年の夏はどこもかしこも猛暑でしたね。日本の猛暑は想像に難くないですが、モントリオールも今年は蒸し暑い日々が続きました。
 ちなみに2週間という短い期間でしたが、旅行で訪れたフランスも毎日暑く、家族や友人宅へお呼ばれの度にクーラーのないフランスのアパートを恨みました。

  
  快晴!のフランスの港町

(*余談ですが、パリの建物は古いので、クーラーが簡単に取り付けられません。モントリオールはパリに比べれば、公共の場所にはほとんどクーラーが設置されています。クーラーのない家も多いですが、今年は窓に取り付けるタイプのものが飛ぶように売れていました。)

 

 そうは言ってもモントリオールの夏は短い!だいたい「夏」と呼べるのは2ヶ月半と言ったところでしょうか?それゆえに、キャンプに行ったり、ベランダや庭でバーベキューをしたり、プールに行ったり、公園で一日中寝そべって本を読んだり…モントリオールの人々は一瞬たりとも夏を無駄にしないように過ごしている印象を受けます。その証拠に、夏は毎週といって良いほどフェスティバルやイベントが目白押しです。例を挙げると、

 

Formula 1 Grand Prix du Canada(F1カナダグランプリ)

Francos de Montréal(フランス語音楽の祭典)

Festival International de Jazz de Montréal(国際ジャズフェスティバル)

Montréal complètement Cirque(サーカスの祭典)

Festival Juste Pour Rire(笑いの祭典)

Piknic Électronik(毎週日曜に開かれるピクニック+エレクトロニック音楽)

L’international de Feux Loto-Québec(1ヶ月間毎週土曜に行われる花火大会)

Matsuri Japon(日本のお祭りもあります) etc.

 

 また、至る所でサイドウォークセール( ventes de trottoir)やフードフェスティバルが開催されます。

 

 このように数多くのイベントが開催されるなか、我が家では8月の終わり、オールドモントリオールのMarché Public dans l’ambiance de 18ème siècleというイベントに行ってきました。
 
 カナダにフランス人が入植してきて、410年、昨年はモントリオール市ができてから375年ということで数々の記念行事が行われていましたが、では、当時の生活はどうだったのかというと、少し想像できませんよね。その想像力を掻き立ててくれるのがこのマルシェ。オールドポートの考古学歴史博物館、ポワンタキャリエールでもう25年もやっている博物館の一大イベントの一つらしいです。
 
 18世紀にモントリオールに初めてできたマルシェを再現したこのイベントでは、茹でたトウモロコシやパン、サラミ、シードルやメープルシロップなどが並ぶかたわら、当時の生活を紹介するスタンドが数多く連なります。かごや箒の作りかた、羊毛からの毛糸の紡ぎ方、鍛冶屋や陶芸のデモンストレーションなど。

    
 
  
 

 モントリオール(当時の名はヴィルマリーVille-Marie)はセントローレンス河(fleuve Saint-Laurent)の河沿いにできた港町なこともあり、船に関するスタンドもいくつかありました。小舟の底にニスを塗って補強をしてみせたり、様々なヒモの結び方(船同士を繋げる結び方やマストに人を掲げる時の結び方等)を紹介したり。

  
 

 当時船は本国フランスとの唯一の交通手段だったので、重要な役割を果たしていたと想像できます。またNouvelle-Franceだけでなく、先住民のスタンドもありました。各スタンドの間には当時の衣装を纏った人々が音楽を演奏したり、寸劇を披露したり。まるで当時の市場に迷い込んだような雰囲気でした。

  

 

 印象的だったのは、箒を作って売っていたアーティストの、「箒に使う草は端まで無駄にならない。硬い部分はcure-dentsとして使っていたのよ。」という言葉。Cure-dents、いわゆる爪楊枝。こちらにも日本の爪楊枝に似たようなものがスーパーの日用品コーナーにありますが、当時はこういったものは無かったわけで、箒を作るときの端の部分を取っておいて、爪楊枝がわりにしたり、焼き菓子の焼き具合をみるための竹串がわりにしていたようです。

 

 

 最終的に、娘は「魔女の宅急便」のキキの持っているような箒をパパに買ってもらい大喜びでした。私はこの、丁寧に使えば最低30年、修理に出せば一生使える箒を使って、いつか娘がきちんとお掃除してくれる日を、首を長くして待つことにします。

   

 


KAZUMI

モントリオールVSパリ、スーパー事情

[日常] 投稿日時:2018/08/23(木) 05:43

 海外旅行に行って、現地のスーパーマーケットに入ったはいいが、仕様が日本のそれと違って戸惑った経験はありませんか?

スーパーマーケット一つとっても日本とフランスとカナダではかなり違います。今回はそんなスーパー事情について。
 

フランスは量り売り、カナダは?

 フランスのスーパーでまず戸惑うのは野菜や果物の量り売り。日本のスーパーでは1個、1パック、1束単位で値段が付けられているのに対して、フランスではg単位やkg単位で値段付け(/ 100gもしくは/ le kg)がされています。この場合、自分で必要な分だけ袋に入れて、秤で重さを量ります。スーパーによってはレジ自体に秤の機能がついていて、袋に入れてレジに持っていけば、レジ係が計算してくれるところもありますが、店によっては自分で量って値段シールを出さなければならないところや、秤担当の係に持っていって値段シールを出してもらうところもあります(人員と人件費削減のためにセルフサービスに変わっていっているようです)。


シールを事前に用意する店で用意せず、レジに並んだ挙句に値段シールがないから計算できず、並び直しさせられるということもあるので、注意が必要です。ちなみに1個単位で売っている場合はà l’unitéやla pièceと表示、3個でいくらの場合はle lot de 3と表示されています。

カナダのスーパーは1個単位で値段が決まっていたり、1パックいくらとパック売りになっていることの方が多い気がします。それでも中には重さで値段が決まっているものもあるので、それらを少量だけ欲しいときは量り売りを利用します。カナダの場合、レジに秤機能が備わっているものがほとんどです。ただカナダの場合はアメリカ同様、ポンド(LB)での表示が多いので、注意が必要です。Kgのつもりで購入したら、意外と高かったなんてこともあります。1LBは約453gです。

  

レジ精算à la caisse

 日本では買い物カゴをレジにおけば、レジ係がレジを通したものを精算済みカゴに入れ替えて、会計が済んだ後に精算済みカゴをレジからサッカー台に移して、お客が自分で袋詰めをするのが通常ですが、ここにも大きな違いがあります。まずフランスではお客が自分でレジの台の上にカゴやカートから商品を出して並べないといけません。(ちなみにカートは日本のものより大きく、買い物カゴをセットするタイプではなく、商品を直接カートに入れていきます。)レジの台はベルトコンベアー式になっていて、レジの係は商品をレジに通しながら、すこしずつベルトコンベアーを前に進めます。こうしてあいたスペースに次の客が商品を置いていくといった具合です。レジを通した商品はレジの係の反対側の広いスペースに転がされていくので、それをひたすら袋詰めするのはやはりお客の仕事。日本のようにサッカー台というものは存在しないので、いかに早く、レジ係の流す商品を袋詰めするかが次の客を待たせず、支払いをスムーズにするコツだったりします。とにかく日本の袋詰めはあとでゆっくり式なので、フランスにいた頃はこの違いに最初から最後まで戸惑いました。ちなみにフランス人はどうやっているかというと、特に急ぎもせず、淡々と袋詰めしてから支払いを済ませる人(その間レジ係も後列の人もひたすら待つ羽目に…)、ある程度袋詰めして、支払い金額を言われたら支払いをし、その後、次の人の商品と混ざるのを避けながら商品詰めを続ける人など。でも私のように焦っている風にも見受けられないので、焦る必要はなさそうです。

カナダではどうかというと、システムはフランスと同じなのですが、袋詰め専用の係がいます。係が手伝いましょうかと聞いてくるときは遠慮なくお願いしています。その方が早いので。


便利な配達システム

 フランスでベビーカーを押して買い物に行くときに厄介だったのが、この無駄に長いレジの待ち時間とベビーカーを押しながら重い荷物を運ぶことでした。そこで私達が良く利用していたのは配達サービス。スーパーのお客様カード(無料で会員になれます)を持っていて、指定の区域に住んでいて、かつ購入金額が一定の金額を超えていれば無料で配達サービスが使えました。このサービスの便利なところは、カートごと冷蔵室に保管されるので、冷蔵品も購入できたこと、支払いが自宅で配達時にクレジットカード(la carte bleu)か小切手(le chèque)でできるところでした。水やジュース類、おむつなどかさ張るものや重いものを購入するときには便利でした。

 

 モントリオールにも同様のサービスがあるか調べてみましたが、だいたいは指定時間内に配達をお願いすれば、3$から3,5$の配達料で誰でも利用できるようです。カード会員になる必要はなく、購入金額にも制限はないそうです。こちらはパリに比べて車社会なので、配達を頼む人も、車のない人や車を運転しない人などごく限られた人になるのかもしれません。

 日本とはかなり違うスーパーマーケット事情、参考になれば幸いです。


KAZUMI

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