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ローマ数字を読みこなす [フランス語の学習]

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 昨年11月から毎週土曜日に延々と続くイエローベスト(les Gilets jaunes)のストライキ(la manifestation)。私も遠くカナダから、ストライキに参加する知人の投稿を見たり、ニュースをチェックしたりしています。そこで少々気になったのが、こちら。

 マクロン大統領のお面じゃなくて、Acte XXIVというタイトル。これは24回目のストライキという意味ですが、このようにストライキの回数をローマ数字で表すサイトがいくつかありました。

 こちらは別のニュースですが、やはりパリ19区をXIXeと表示しています。パリの区をローマ数字で表すのはよくあることです。

 

 このように、フランスに限らず、西洋ではアラビア数字の他にローマ数字が使われることがあります。特に歴史(年代、世紀や王の名前)や小説の章題などに使われます(例えばルイ14世はLouis XIVなど)。もちろん日本でも、ゲームのタイトルやアナログ時計の文字盤でお馴染みかもしれませんが、せいぜい目にするのは12まで。しかし実際はもっと多くの数を表すことができるのです。

 

 今回はちょっとローマ数字について考えてみることにします。

 

 因みにフランスやカナダでは10歳ごろにローマ数字を習うようですが、読める/読めない、書ける/書けないは人によるようです。

 

 

① ローマ数字は7文字のアルファベットの組み合わせで表します。

 

I = 1

V = 5

X = 10

L = 50

C = 100

D = 500

M = 1000

 

② I = 1、X = 10、C = 100、M = 1000の同じアルファベットは3つまでしか並べられません(Mは例外あり)。(またV = 5、L = 50、D = 500は1回のみです。)よって I(1)、II(2)、III(3)の後、IIIIとはならず、IV(5-1)= 4となります。同様に、VI(6)、VII(7)、 VIII(8)とは書けますが、 VIIIIの代わりに IX(10-1)= 9となります。それぞれ引かれる小さな数は大きい数の前に置きます。

 

40 = XXXX とはならず(50-10)= XL

90 = LXXXX とはならず(100-10)= XC

 

同様に、

 

400 =(500-100)= CD

900 =(1000-100)= CM

 

4と9以外は通常通り順当に並べていきます。


30 = XXX

70 = 70(50+20) = LXX 

300 = CCC

800 =(500+300)= DCCC

 

 

③ 位ごとにアルファベットに変えていきます。

 

20 = XX

21 = 20+1 = XXI

39 = 30+9 = XXX +IX = XXXIX

45 = 40(50-10)+5 = XL+V = XLV

89 = 80(50+30)+9 = LXXX+IX = LXXXIX

99 = 90(100-10)+9 = XC+IX = XCIX

158 = 100+50+8 = C+L+VIII = CLVIII

1367 = 1000+300+60+7 = M+CCC+LX+VII = MCCCLXVII

2019 = 2000+0+10+9 = MM+X+IX = MMXIX

 

 

④ 理論的にはアルファベットは3つまでしか並べられないので、3999までしか表せません。

 

3999 = 3000+900+90+9 = MMM+CM+XC+IX = MMMCMXCIX

 

でもMに限っては例外的に4つまで認めているようです。(よって実際には4999まで表せます。)

 

4000 = MMMM

 

また5000以降はアルファベットの上に「-」を引いて桁を変えたりもできるようです。


 

 この法則がわかると、例えばこんなことに役立ちます。

 

I.今まで素通りしていたモニュメントや建築物に書いてある数字や年代が読める!


KING EDWARD VII = エドワード7世

 


S : MATT : XXV - 35 = マタイ伝25章35節
PROVERBS : XXII - 6 = 箴言22章6節
(それぞれ聖書の一節が絵柄になっています)

 


A(n).D(om)…MDCCCL =1850年

(A.D. =ラテン語Anno Dominiで紀元後の西暦を表します。紀元前はフランス語でa.v.J.-C.(avant Jésus-Christ) 、英語でB.C.(before Christ) です)

 

写真は全てモントリオールの教会ですが、フランスには歴史的建造物に建造年がローマ数字で記載されていたりするので、旅行に訪れた際は探してみるのも楽しいかもしれません。

 

 

II.映画の制作年数もわかる!

 

  
MMIII = 2003年

 


MCMLXXXVI = 1986年

 

 映画によってはアラビア数字ではなくローマ数字で制作年数が書かれていたりするので、ぜひ最後のクレジットタイトル(le générique)まで注意して見てみてください。(かなり多くの映画にローマ数字で表示されているのに、いざ探すとなるとなかなか見つからず、苦労しました。)

 

 ローマ数字に慣れるまでは大変かもしれませんが、アラビア数字からローマ数字へ変換してくれるサイトやアプリもあるのでそれらを利用しつつ少しずつ慣れていったら、突然出てくるローマ数字に戸惑うこともなくなるかと思います。

 

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