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夏は短しモントリオール [カナダの文化]

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 今年の夏はどこもかしこも猛暑でしたね。日本の猛暑は想像に難くないですが、モントリオールも今年は蒸し暑い日々が続きました。
 ちなみに2週間という短い期間でしたが、旅行で訪れたフランスも毎日暑く、家族や友人宅へお呼ばれの度にクーラーのないフランスのアパートを恨みました。

  
  快晴!のフランスの港町

(*余談ですが、パリの建物は古いので、クーラーが簡単に取り付けられません。モントリオールはパリに比べれば、公共の場所にはほとんどクーラーが設置されています。クーラーのない家も多いですが、今年は窓に取り付けるタイプのものが飛ぶように売れていました。)

 

 そうは言ってもモントリオールの夏は短い!だいたい「夏」と呼べるのは2ヶ月半と言ったところでしょうか?それゆえに、キャンプに行ったり、ベランダや庭でバーベキューをしたり、プールに行ったり、公園で一日中寝そべって本を読んだり…モントリオールの人々は一瞬たりとも夏を無駄にしないように過ごしている印象を受けます。その証拠に、夏は毎週といって良いほどフェスティバルやイベントが目白押しです。例を挙げると、

 

Formula 1 Grand Prix du Canada(F1カナダグランプリ)

Francos de Montréal(フランス語音楽の祭典)

Festival International de Jazz de Montréal(国際ジャズフェスティバル)

Montréal complètement Cirque(サーカスの祭典)

Festival Juste Pour Rire(笑いの祭典)

Piknic Électronik(毎週日曜に開かれるピクニック+エレクトロニック音楽)

L’international de Feux Loto-Québec(1ヶ月間毎週土曜に行われる花火大会)

Matsuri Japon(日本のお祭りもあります) etc.

 

 また、至る所でサイドウォークセール( ventes de trottoir)やフードフェスティバルが開催されます。

 

 このように数多くのイベントが開催されるなか、我が家では8月の終わり、オールドモントリオールのMarché Public dans l’ambiance de 18ème siècleというイベントに行ってきました。
 
 カナダにフランス人が入植してきて、410年、昨年はモントリオール市ができてから375年ということで数々の記念行事が行われていましたが、では、当時の生活はどうだったのかというと、少し想像できませんよね。その想像力を掻き立ててくれるのがこのマルシェ。オールドポートの考古学歴史博物館、ポワンタキャリエールでもう25年もやっている博物館の一大イベントの一つらしいです。
 
 18世紀にモントリオールに初めてできたマルシェを再現したこのイベントでは、茹でたトウモロコシやパン、サラミ、シードルやメープルシロップなどが並ぶかたわら、当時の生活を紹介するスタンドが数多く連なります。かごや箒の作りかた、羊毛からの毛糸の紡ぎ方、鍛冶屋や陶芸のデモンストレーションなど。

    
 
  
 

 モントリオール(当時の名はヴィルマリーVille-Marie)はセントローレンス河(fleuve Saint-Laurent)の河沿いにできた港町なこともあり、船に関するスタンドもいくつかありました。小舟の底にニスを塗って補強をしてみせたり、様々なヒモの結び方(船同士を繋げる結び方やマストに人を掲げる時の結び方等)を紹介したり。

  
 

 当時船は本国フランスとの唯一の交通手段だったので、重要な役割を果たしていたと想像できます。またNouvelle-Franceだけでなく、先住民のスタンドもありました。各スタンドの間には当時の衣装を纏った人々が音楽を演奏したり、寸劇を披露したり。まるで当時の市場に迷い込んだような雰囲気でした。

  

 

 印象的だったのは、箒を作って売っていたアーティストの、「箒に使う草は端まで無駄にならない。硬い部分はcure-dentsとして使っていたのよ。」という言葉。Cure-dents、いわゆる爪楊枝。こちらにも日本の爪楊枝に似たようなものがスーパーの日用品コーナーにありますが、当時はこういったものは無かったわけで、箒を作るときの端の部分を取っておいて、爪楊枝がわりにしたり、焼き菓子の焼き具合をみるための竹串がわりにしていたようです。

 

 

 最終的に、娘は「魔女の宅急便」のキキの持っているような箒をパパに買ってもらい大喜びでした。私はこの、丁寧に使えば最低30年、修理に出せば一生使える箒を使って、いつか娘がきちんとお掃除してくれる日を、首を長くして待つことにします。

   

 


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