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誕生日パーティーはピニャータで[KAZUMI]

投稿日時:2018/07/22(日) 02:28

 今月は2度も娘の友達の誕生日会でピニャータ割りをしてきたので、今回はそのお話です。

 ピニャータ(pinãta)という言葉、聞いたことありますか?元々はメキシコやグアテマラなど、中南米のパーティーやお祭りで行う、くす玉割りとスイカ割りを混ぜたような遊びです。ここカナダのモントリオールは中南米からの移民も多いので、ピニャータ遊びはとてもポピュラーなようです。特に私のいる地域は中南米系のお店やレストランも多く、近所のパーティーグッズを扱うお店のショーウィンドウにはたくさんのピニャータが飾ってあります。

 
 さて、ピニャータの遊び方ですが、写真のような紙製の張り子を子供達が順番に、棒を持って叩きます。

 

目隠しをして3回まわってからスタート。


まわりの友達や大人達の声を頼りにピニャータのところまでいき、あとは力一杯叩く!1人1度に3回までとルールを決めますが、小さいみんなの力では、なかなか割れません。目隠しルールをなくし、1人3回ルールをなくして、3巡しても一向に割れません!


本来は紐を持っている大人がピニャータを揺らしたりして難易度を高くするそうですが、そんなトラップも小さい子供達には必要ありません。最後は大人達も加わってなんとかみんなでピニャータを割り、出てきた大量のお菓子(bonbon)やオモチャ(jouet)に子供達は大喜び!

 

 2回目のピニャータ遊びはメキシコでの生活経験のある日加家族のお宅で。1度目は初体験だった娘も2度目はどうやら要領がわかったようで、ピニャータを叩く姿も勇ましい!


こちらもなかなか割れないピニャータに、目隠しを外し、子供達も何度も何度も叩いて、やっとお菓子を手に入れることが出来ました。どちらの回もみんな楽しんだようです。

 

 ところでこんなに可愛いピニャータ達、叩いて壊してしまうのはかわいそうですね。

 
ネットで調べてみると、どうやらピニャータ自体は悪魔や罪を表しているようです。それを叩いて打ち勝つことによって神の恩恵(=bonbons)が得られるという意味合いがあるそうですが、お菓子やおもちゃに喜ぶ子供達にはそんなことは関係ありません!


 去年の10月末に、こんなに大量のles bonbonsを食べられるのはハロウィンの時だけだよと子供と約束したのに、毎度お誕生日パーティーにお呼ばれするたびにピニャータで遊んでいたら1年に1回ルールは到底守られそうにはありません…。


KAZUMI

ギニア・ガソリン代値上がりとデモの話[オノザキ ユキ]

投稿日時:2018/07/05(木) 20:28

ギニアでは1,2週間前から本格的な雨季(Saison des pluiesまたはSaison pluvieuse)に突入し、気温もぐっと下がっています。


↑雨季には道路が川のよう

今日は今ギニアで一番ホットな話題、「ガソリン(燃料)費の値上がり(la hausse du prix du carburant)」についてです。

今まで8000ギニアフラン(約100円)/1リットルだったのが、7月1日に一気に10000ギニアフラン(約120円)と25%も値上がりしたのです。 日本ではガソリン代の値上がりがすぐに消費者の生活に大打撃を与えることはあまりないと思います。 しかしギニアの一般市民の足である乗り合いタクシー※は基本的に個人営業のため、すぐにタクシーの値段があがります。

※決まったルートをぐるぐる回るタクシー。助手席に2人、後ろに4人乗せるのが一般的。



知り合いのギニア人に聞くところによると、だいたい80%ほど値上がりしているようです。

例えば、今まで往復8000ギニアフランだったのが14000ギニアフランになると、一日あたり6000ギニアフランの追加出費。1か月で18万ギニアフラン(約2000円)の追加出費になり、月の平均収入が約1万円のギニア人にとってかなりの打撃となります。

そこでギニアの労働者組合ら(les syndicats)は昨日3日、これに反対するデモ(une grève)を行うと発表しました。フランスはデモの国のイメージが強いですが、ギニアも同じくデモが頻繁に起きます。 ただ、フランスのデモとは違って、投石やタイヤを燃やしたりするので、死者が出ることがよくあります(特に野党による選挙結果への抗議デモの際)。

それも子供の死者が多いです。

http://africaguinee.com/articles/2018/07/03/greve-contre-la-hausse-du-carburant-le-gouvernement-fait-une-annonce
↑デモに関するギニアのネットニュースです。力試しに読んでみても面白いかも!?

そして、デモ主催者側の要求(の一部)が通ることもあります。

例えば、2,3か月前まで頻繁に起きていた、教職員組合による給与値上げのデモ・ストライキは、要求通りの値上げではなかったものの、最終的には給与の引き上げが合意されました。

ちなみにその際に教師のストライキに不満を持った保護者のデモや、地方選挙に不満を持つ野党の抗議デモも同時に行われており、なんだか安定しない雰囲気だったのを覚えています。
果たして今回のデモは値上げの取り消しにつながるのでしょうか。

オノザキ ユキ 

フランス語のles comptines(童謡)で子供と一緒にフランス語の勉強[KAZUMI]

投稿日時:2018/07/04(水) 00:57

 日本語と同じように、フランス語にもたくさん童謡があります。私の娘もcrèche(2ヶ月半から3歳までの保育所)でpuéricultriceと呼ばれる保育士さんたちといろんな童謡を歌ったり、CDをかけてもらったりして沢山の童謡を覚えてきました。多くは親の世代からずっと歌われ続けていたものもあり、伝統的な童謡をいくつか知っていれば、時にフランス人との話のネタにもなるかも?

 今はわざわざCDを買わなくても、Youtubeで簡単にどこにいても聞けるようになりましたね。その中でも私の娘が小さい頃からお世話になったチャンネルをご紹介します。

Les Patapons
 

 このチャンネル、「レ・パタポン」、もともとは「Comptines TV」という名で、今でこそたくさんの曲がありますが、当時は月に1曲ずつくらい更新していたので、新しい曲が出るのをむしろ親の方が楽しみにしていました。1時間のオムニバスなども沢山あって、娘も2歳くらいまでは飽きずによく聴いてくれたので、ちょっと目を離して料理をしたり、片付けの合間にも役に立っていました。
 このチャンネル、アニメも可愛いのですが、歌詞も付いているので、実はフランス語の勉強にもなります。このサイトを毎日見ながら、子供に歌い聞かせていれば、歌詞も覚えられるし、文法の確認にもなるし、中級レベルの皆様にはぜひおすすめです。

Ah les Crocodiles



歌詞はちょっと長くて覚えづらいですが、サビが軽快で、1度聴いたら頭から離れなくなります。
フランス語の童謡にはla guerreなんて言葉も出てくるのかと当初は驚いたものです。


Promenons-nous dans les Bois



これ一曲で命令文、条件法、単純未来、中性代名詞yの復習ができる文法の宝庫のような歌。


Pirouette, Cacahuète



世代を超えてみんな知っている童謡。知り合いのフランス人に聞けば、みんな小さい頃に歌ったと答えるかも?


Dans la Ferme de Mathurin



日本語で「ゆかいな牧場」、英語で「Old MacDonald Had a Farm」。フランス語バージョンもありました。フランス語では マチュランさんの農場ですね。


Lundi Matin



4歳になったばかりの娘が、毎日これを歌いながら曜日を覚えています。


この他にも沢山のles comptinesがあるので、ぜひ歌詞を見ながら聴いてみてください。


KAZUMI

 

ギニアのご飯はおいしい!?[オノザキ ユキ]

投稿日時:2018/06/06(水) 20:02

人口の8割がイスラム教徒と言われているギニアは現在絶賛ラマダン(Ramadan)の期間です。

ラマダンは毎年月の観測結果からその時期が決定され、直前に政府の発表をもって正式なラマダンの日にちが決まります。
今年は5月17日からで、終わる日は約1か月後とされていますが6月6日の現時点ではまだ未定です。


ラマダン=断食のイメージが強いですが、それは日が昇っている間だけであり、日没後は普段より多く食べます。

この時期はいろんなホテルでラマダンビュッフェなるメニューが用意されています。

 
街の広告もラマダン仕様に変わります。これはKiriの広告

ちなみに日中は飲むのも禁止です。ギニア人は「水という概念を忘れて」凌いでいるようです。

ラマダン期間中は昼休みを取らずに1時間ほど早く帰宅し、日没後の料理を用意するのが慣例です。
スーパーもこの期間は早く閉まってしまいます。


前置きが長くなってしまいましたが、今回はラマダンということで食の話をしようと思います。


まず、ギニア(というか、西アフリカの国の料理)は油っこいですが、基本的においしいです。
そして米をたくさんたべるので、日本人の口にも合うと思います。
(あくまで個人的な意見ですが、アフリカ料理は旧英領より旧仏領の国の方がおいしいです。)


以下写真とともに、私の好きな ギニア料理を写真付きで紹介します。
(写真は一皿ずつですが、家で食べるときは大きいボウルを家族で囲み、直接ボウルから手やスプーンを使って食べます。


・リグラ Riz gras

「油ご飯」の名の通り、米と野菜と牛肉か魚を油で炊き込んだものです。
野菜はニンジン、キャベツ、ヤムイモ、キャッサバ(フランス語でManiocマニョック)など。

セネガルが発祥だといわれており、西アフリカではよく食べられています。
ギニアでもどこのレストランにいってもリグラがあります。



雨に恵まれたギニアのおいしい野菜が、よく煮込まれることでさらにおいしくなっています!
ごろごろ野菜を食べたいときはぴったりです。


・サツマイモの葉ソース La sauce feuilles de patates douces

サツマイモの葉を刻んだものに、魚の燻製やカニなどの魚介類を入れて煮込んだものです。
なめらかな舌触りに魚の燻製のいい匂いがマッチします。

キャッサバの葉を刻む場合もあるようです。米と一緒に食べます。




・ケケ

コートジボワール料理の「アチェケ」のことです。

ここでもキャッサバ(Manioc)が活躍します。
上でも出てきたキャッサバですが、タピオカの原料となる芋で、甘くないサツマイモのような味の少し固い触感の芋です。

これを発酵・乾燥させたもの粉状に砕き、それを蒸したものにチキン、玉ねぎソースをかけて食べます。

ギニア料理の中ではさっぱりしていて、甘辛い玉ねぎソースがくせになります。




・オクラソース La sauce gombo

なんと、ギニアではオクラが手に入るのです!!
ねばねば大好きの私にとってこれはすごくうれしいニュースでした。

ただ市場で売っているものは日本のものの1.5倍ほど大きく、筋っぽいので日本料理にはあまり向いていないかもしれません。

ギニアでは切ったりすり込んだものを、なすや牛肉・魚・カニなどの海鮮と炒めて、ソースにしてご飯に乗せるのが一般的なようです。

このねばねばとがっつりお肉のハーモニーがたまらない!




番外編

地方出張に行った際に食べた、名前もよくわからぬ料理たち。




ギニアの東、リベリア国境付近のレストランで食べたもの。ゆで卵をひつじの肉?で包んだものと玉ねぎの炒め物




ギニアの北側のラベ州で食べた牛肉とジャガイモの炒め物。シンプルだけどおいしい。



ギニア人は辛いのが大好きで、ほぼ全ての料理に唐辛子の付け合わせがついてきます。

辛いのが苦手な方は注文時に「sans piment !」というのをお忘れなく!


オノザキ ユキ

グラン・ゼコールに見るフランスの一面[Masumoto Sayaka]

投稿日時:2018/05/29(火) 10:00

フランスに興味がある人なら「グラン・ゼコール」という言葉は聞いたことがあるかもしれない。フランスの高等教育機関は、大きく大学とグラン・ゼコールとに分けられる。大学が知識の伝達や研究を主な役割としているのに対し、グラン・ゼコールはエンジニアや官僚、管理職等を育てる役割を果たしてきた。学生の選抜方法にも大きな違いが見られ、大学にはバカロレアを取得した者は登録料のみでほぼ無償、無試験(2018年9月から、定員を超えた場合バカロレアの結果や高校の成績審査等による選抜を実施)で入学することができる。一方で、グラン・ゼコールは個別の入学試験が課せられ、難関グラン・ゼコールに入学するためには高校卒業後「プレパ」と呼ばれる受験準備クラスで二年間の準備をし、非常に厳しい選抜を通らなければならない。また、グラン・ゼコールの多くは学費が高く、経済的に余裕のない者には不利なシステムになっている。フランスのエリートはこれらグラン・ゼコールから多く生み出されている。エコール・ポリテクニークや、国立行政学院、パリ政治学院、HEC経営大学院等は名門校として有名であるが、中心的なグラン・ゼコール十数校の出身者が経済界、政治界などに占める役割は非常に大きい。


パリ政治学院校舎

しかし、グラン・ゼコールの入学者数は出身階層により大きな差があり、上級管理職や教員の子供に比べて、低所得者の子供がグラン・ゼコールに入学する割合は非常に少なく、全体の一割程度である。これは様々な原因が考えられるが、本人の能力だけでなく、親から与えられる文化、子供の学業に対するストラテジー、親の経済力、外国に出自を持つこと等、外部的要因が大きく関わっている。これまでフランスは教育の無償化・義務化による教育機会の拡大、奨学金制度の整備、試験を受ける機会の増加や試験の多様化、困難地区への教育援助等によって、より広い範囲で「機会の平等」を保障する試みを行ってきた。しかし、経済・社会・文化的状況による学業成功の差は未だに大きなものであり、特に高等教育機関ではこの傾向が顕著である。


そんな中、2001年よりパリ政治学院は社会的・経済的に困難を抱える生徒が多く居住するZEP(教育優先地区)の高校と協定を結び、これらから選ばれた生徒を対象として、入学試験の際に従来の筆記試験を免除し、面接と成績審査だけで合否を決めるという選抜方式を導入した。子供達の能力を筆記試験では無く、違う角度から測るというものだ。私は数年前、アルジャントゥイユ市にある協定校の一つを訪問したことがある。パリの郊外に位置し、失業率が非常に高く、治安が悪く、移民や外国人が多く居住しているエリアであった。学業成績も全国平均と比べて低く、グラン・ゼコールに行くということなど考えたことがない生徒も多くいる。日本人が来ることが珍しかったのか、多くの生徒が集まってきて、話を聞く事が出来た。特別選抜制度の存在は一年生では知らない生徒もいたが、三年生はほとんどが知っていた。同校は特別選抜制度の準備クラスを設け、全学年で30名程度の参加者がいた。合格者は毎年数名程度だが、準備クラスに参加した生徒は、パリ政治学院に合格しなくても、他の大学や、グラン・ゼコールに行くという。特別選抜制度に参加しなければ、考えることはなかっただろう道や選択が増え、多くの参加者が高等教育機関に進んでいるという声が聞かれた。


パリ政治学院入り口


パリ政治学院の発表によると、特別選抜制度で合格した学生は、他の学生と変わらない成績を収め、就職も他の学生同様成功している。似たような制度は他のグラン・ゼコールにも広がりを見せているが、これらの制度を利用しグラン・ゼコールに合格する生徒は一部に限られ、全体的に見るとその効果は限定的である。パリ政治学院は「いかなる家庭で生まれ育っても、いかなる社会階層出身であろうと、いかなる文化を持とうと、最も才能と能力のある者は、パリ政治学院に入学する資格がある」と述べている。この「機会の平等」がこれからどのように保障されて行くのか、今後を見守りたい。

Masumoto Sayaka

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