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サミットとフランス~公益と国益とゴーリズム②~

Coucou!

ケイです!

前回の記事では、「サミットの発案国はフランスであったこと」・「フランスの外交政策の基本はゴーリズム(威信政策)である」という二点についてお話させて頂きました。

サミットとフランス~公益と国益とゴーリズム①~

今回はゴーリズムの定義とサミットを提唱した意義について記載させて頂き、この度の連載を締めくくらせて頂きます。

1.ゴーリズム(威信政策)とは
ゴーリズムとは、シャルル・ド・ゴール元大統領(1959年~1969年)の思想と行動を基盤にした政治思想のことを指します。
細かい要素はたくさんあるのですが、最も大切にしていることの一つは、「外国から影響を受けず、フランスの独自性を追及し、実現する」こととなります。

これは誤解を恐れずに言うと、「フランスは、フランスのやりたいことをやり、言いたいことを言うための環境を整備し、そのための実力も身につける」ということとなります。

何だかフランスらしいですよね。

文化の力と呼ばれるソフトパワーという言葉を耳されたことがある方もいらっしゃると思います。
※日本のマンガなどもソフトパワーの一例です。

フランスはフランス語を広めるなどの言語政策や、映画、ファッション、アートなど、ソフトパワーに非常に力を入れています。

これらは全て、政治的な観点から述べると、フランスの影響力を高めるための政策と述べることができます。

また、フランスはソフトパワーが注目される前に主流であったハードパワー(軍事力)にも力を入れています。

何を隠そう、核兵器保有はその政策の一つです。

核兵器は一発で攻撃対象に壊滅的な被害を与えます。
例えば、日本は主要5都市に一発ずつ核攻撃を受けただけで、国としての機能を失うと言われています。
国際政治の中において、核兵器や軍事力は非常に重要な意味を持つのです。

2.サミットを提唱した意義
サミットを提唱した意義は、「地球規模の問題を各国で協力して解決する」という公益性を全面に押し出す形で、フランスの国益を実現したことです。

具体的には、サミットを通じて、フランスは自国の国際社会における影響力を高めることに成功しました。

アメリカや西ドイツなどの大国をまとめあげる力があるということを、フランスはサミットを通じて国際社会に証明することができました。

サミット提唱を通じて、フランスに対して「あんな大国をまとめあげるなんて大したものだ」・「地球規模の問題に取り組もうとするフランスは素晴らしい国だ」というプラスの印象抱いた人々は多かったと思います。

まさにその事が、フランスのソフトパワーを高めることに繋り、国際社会においてフランスが言いたいことを言い、やりたいことをやるための環境を整備しました。

今でも、フランスのことを好きだという人はいても、フランスを嫌いという人はあまりいないということが良い例です。

フランスは、そのように自国に対して良い印象を抱かせることがとても上手な国なのです。

現在はサミットの議長国は各国が順番で行うこととなり、フランスが務めるものではなくなりました。

ですが、「フランスがサミットを提唱した」という歴史は未来永劫語り継がれます。

歴史を学ぶ人々に、「フランスって良い国なんだ・すごい国なんだ」と思われる限り、サミットの提唱はフランスに対して意義のあることとなり続けるのです。

少し長くなりましたが、この辺りで今回のお話は終わりにさせて頂きます。

最後までお読み下さった方、ありがとうございました!

Kei

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